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食道拡張症
2012年04月16日 (月) | 編集 |
前回の続きです。。

ほぼ毎日のように協会から黒ラブ君の様子伺いの電話があったのですが、黒ラブ君の体調も
落ち着いたこともあってか、しばらく電話のない日が続いたある日…
夜8時過ぎに協会から電話がありました。
黒ラブ君の事だろうと思い電話に出ると、いつも電話をくれる女性ではなく男性の声…

「黒ラブ君がお世話になっております。今日はクーガ君についてお話が…」

もうこの時点で、何のことか察しがつきました…

実は、現在協会の犬を飼育しているお家には書面で連絡が行ってると思うので、関係者の方は
ご存じだと思いますが、今年に入ってから協会内で食道拡張症を発症した犬が、報告があった
時点で黒ラブ君を入れて12頭いました。
この拡張症はラブラドールという犬種で発症しやすい病気だと言われていますが、親子関係
での遺伝は証明されていませんし、感染する病気でもないので、今回のように短期間のうちに
集団発生するというのは不思議なのですが…
現実的に起こっている現実なので、協会としても何か原因があるのでは?とありとあらゆる原因
の可能性を考え、それを1つ1つ検証している段階です。
そして現在協会に所属しているパピーや訓練犬・盲導犬はもちろんのこと、CC犬についても
聞き取り調査をしているとは聞いていたのですが。。

「クーガのユーザさんにも聞き取り調査をしたところ、今年に入って何度か吐いたことがある
というので、一緒に地元の病院へ行ってレントゲン検査をしてもらいました。
検査の結果は、拡張症の疑いがあるということで、現在はフードをふやかしてもらって、黒ラブ君
にしてもらってるように食事療法をユーザーさんにしてもらっています」との事でした。

もし、黒ラブ君が我が家に来てくれていなかったら…
クーガが拡張症と聞いた時点でパニックを起こしていたかもしれません。
黒ラブ君が来てくれたおかげで、拡張症について詳しく知る事ができたし、拡張症でもケア次第で
元気に過ごせることを黒ラブ君が身をもって教えてくれてましたから。
クーガが拡張症だと聞いてショックがなかったわけじゃありませんが、クーガの様子を聞くと
元気もあって症状は軽いとのことだったので、だいたいの様子も察しがつきましたし、パニック
になることはなく冷静に聞くことができました。

ただ…治らない病気を抱えてしまった以上、盲導犬としての役割は果たせなくなるわけで…
そうなると、ユーザーさんとはパートナー解消。。ということになります。
その辺りどうなのか聞いてみると、今の段階ですぐに…というわけではないけど、時期をみて
パートナー解消という方向で考えていくことになると思うと言われ、ユーザーさんには、しばらく
自宅療養ということでクーガを看てもらっている、今後の事についてはまだ話をしてないとの事
でした。

クーガとパートナーを組んでから1年半、電話やメールでクーガとの様子を聞かせてもらって
いましたが、ほんとに二人三脚で1つ1つ山を越えているといった感じで頑張ってこられていました。
拡張症の連絡をもらう2週間ほど前にもユーザーさんと電話でお話する機会があったのですが、
その時も最近のクーガの問題点や接し方が話題になり、問題点が改善されるようにまた日々
がんばっていきたいと。
そして今年からは、たくさんの人から視覚障がい者や盲導犬について正しく理解してもらえる
ように、クーガとの活動も行っていきたい と、意気込みをお話くださったばかりだったのに…。
それに何よりもクーガをかわいい息子だと言って、たいへん可愛がってくださっているだけに…
これから!っと言う時にパートナー解消になるなんて…
そうなったときのユーザーさんのお気持ちや、今もきっと、これからどうなるんだろうと不安を
抱えていらっしゃるんじゃないかと思うと…辛くて辛くて…
本当ならば、すぐにでもユーザーさんに電話をして直接様子を伺うべきなのかもしれませんが、
私の動揺で余計な不安を与えてしまっては…と思い、心の整理をしてから…と思っていました。

ところが翌日、ユーザーさんの方からお電話が。
私の方に協会から連絡が来ていることは、協会の方から聞いて知っておられたようで、心配して
いると思って電話してきてくださったんでしょうね。。
落ち込んでいらっしゃるんじゃないかと思っていたのですが、声は普段と変わりなくとても
お元気で、クーガの様子を話してくださいました。
クーガは、今年に入って何度か吐いたことがあるらしく、聞き取り調査のときにそういうと、
病院で検査をしてほしいと、協会の方同伴で行ってきたそうです。
結果は、ふんもん(食道と胃の境界部分)が少し緩くなっていることと、食道が3,5cmに
なっているので、食道拡張症の疑いがあると診断。
その日からフードをふやかしたものを立って食べさせたりしているけど、吐く事もないし元気も
今までと変わらずあるので、本当に病気なのかな?と思っている との事でした。
フードが変わった事と、フードをふやかして与えてる事でワンツー(排泄)のタイミングが狂って
しまい、しばらくは外出するのが不安だ…ともおっしゃっていましたが、パートナー解消への
不安などは聞かれませんでした。

ユーザーさんのお話を聞いて私も、クーガは拡張症ではないんじゃないか?と思いが強くなって
いたものの、パパとはクーガが拡張症で引退になった時の事を話し合う日が続きました。

数日経った頃、黒ラブ君のお薬をもらいに地元の病院へ行った時、先生にクーガの事を話ました。
ふんもんが緩い事、食道が3.5cmだということを言うと「ん~、3.5cmか…微妙だね」っと。
どう微妙なんだろ…?と思いつつ、黒ラブ君の診察をし始めたので聞きそびれたのですが、
しばらくして黒ラブ君のカルテを書きながら「拡張症だとしても、症状が軽いんじゃない?」っと。
先生の言う“微妙”とは、症状だけ聞くと拡張症と診断するには早いかも?という事らしいのです。
もちろん直接クーガを診察してるわけではないので断定はできませんが、先生の見解とユーザー
さんのお話を総合すると、拡張症ではない可能性も大きいな と、ちょっと期待が持てました。

それでも、きちんと拡張症ではないという診断が出ない以上は、拡張症の疑いが濃いわけで…
最悪の自体を覚悟しつつ、今後のボランティア活動についても考えたり…
でも今は、クーガはユーザーさんと協会にお任せするしかなく、私は私で黒ラブ君を預かっている
責任がありますから。
今は黒ラブ君を精一杯お世話させてもらうことに専念しよう と、今後の覚悟が決まった頃…
ユーザーさんからパソコンにメールが…

「今日、協会からお2人、クーガの様子をみに来られました。食事の様子やその後の様子など
見て『毛並みもいいし食事もうまくとれてる、嘔吐もあれからないみたいだしクーガは大丈夫!』
っと、拡張症の疑いは晴れました。」との事!

メールを見て嬉しくて、すぐにお電話してしまいましたw
ユーザーさんも口には出していらっしゃいませんでしたが、やはり相当不安を抱えていらっしゃった
のか、拡張症の疑いが晴れてホッとしていらっしゃいました。

実は、4月初めに行われる盲導犬普及イベントに参加予定になっていたのですが、クーガの拡張症の
疑いが出たためクーガはキャンセルになり、他の方が行くことになっていました。
このメールが届いたのが、そのイベントの1週間前だったのですが…
このイベントはユーザーさんも楽しみにしてくださっていたこともありますし、私たちにとっても
クーガにとっても特別な意味のあるイベントだったので、どうしてもこのイベントだけには参加
してほしく…
ユーザーさんにもご意向を伺うと、協会から了解が得られればぜひ参加したい。との事だったので
土壇場になっての変更は関係者のみなさんにご迷惑だということも承知の上で、なんとかまた
クーガに変更できないかと協会へ連絡させてもらいました。
後日、「クーガに参加してもらいます」との事で、先日そのイベントにクーガが参加してきました。
その様子は、また改めてお伝えします。



クーガは幸いにも拡張症ではありませんでした。
おそらく、協会内で拡張症が多発していることもあって、嘔吐について過敏になっていたんじゃ
ないのかな?と思います。
でも、拡張症は早期に発見すればするほど、食道の変形を抑えられたり、症状も重症になることを
抑えられますので、頻繁に吐事があれば早めに病院で検査してもらうことがいいと思われます。
先にも書いたように拡張症になる原因はいくつかあり、先天性の場合や、なんらかの原因で
食道に異物が長く留まっていたことがあったり、ポリープがあったりと食道に負担がかかった
事で起こる場合もあります。
また甲状腺異常や重筋無力症などが原因で起こる場合もあり、血液検査で調べることができます。
投薬や手術といった治療を行う場合もあったりとさまざまなケースがあります。

黒ラブ君の場合は血液検査では異常がなかったので、先天性と診断されています。
なので有効な治療法はなく、一生この病気と付きあっていかなければいけません。
黒ラブ君はキャリアチェンジ犬なので、いずれ一般の家庭犬としてご縁のあるお家に行く事に
なりますが、病気を抱えているのでなかなか難しいかもしれませんね。。

でも思うんです。
車に乗るのが苦手な子がいたり、泳ぐのが苦手な子、鼻パックンやハイタッチが得意な子。
そんな風に、それぞれ得意な事や不得意な事ってありますよね。
黒ラブ君の場合、みんなよりもお水やご飯を食べることが、ちょっと苦手なだけ。
食事のときにちょっと手助けしてあげれば、あとはみんなと同じようにお散歩したり遊んだり
できるんです。
これも黒ラブ君の個性の1つとして、受け止めてもらえたらな…と思っています。

黒ラブ君がいつまで我が家に居てくれるのか、まだはっきりはしていませんが、その時が来る
までにできるだけ、黒ラブ君にとっても介助される方にとっても、なるべく負担が少ない
日常が送れるような方法を模索しながら、また黒ラブ君も病気に負けないように体力作りを
してあげたいなぁ…と思っています。
今後の目標は、1日2回食にする!事と、お薬をやめる!事。
もちろん黒ラブ君の体調が優先なので、無理のないように様子をみながら気長にやっていこうと
思います。

黒ラブ君のように先天性の場合は完治が難しいです。
でも、ラブではありませんが完治したという症例もありますので、完治への希望は捨ててませんよ!^^

今現在、同じように拡張症の子を抱えていらっしゃる方。
またパピーウォーカーさんの中には、以前育てた子が拡張症と診断されたにも関わらず、何も
してあげられない…という状況の方もいらっしゃると思います。
どんなにかご心配なことでしょうね…心中お察しいたします…
1日でも早く体調が回復し、穏やかな日々がおくれますように、心より祈っています。


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